2022年12月17日
もうすぐクリスマス。
ちょっとワクワクするこの季節に、友人の心配な話が入ってきました。
彼女に腫瘍が見つかって、今月手術することになったのです。
よく気がついてくるくる動く彼女と、穏やかで仕事熱心な夫。
ただ60歳になる彼…家事は全くダメ。
今時のカップルが聞いたら女性は怒っちゃうような、家では何にもしない夫。
いつも彼女を見ていて、彼女ばっかり働いているように見えて、
「なんで怒らないのかなぁ、どこがいいんだろ?夫婦って不思議ね」と思っていたのですが、理由がわかりました。
今回、手術する病院までは自宅から車で3時間。県外にでなければなりません。
行きは彼が送って行ったのですが、コロナ禍で病院の中には入れません。手術当日ももちろん、病院には入れない。
彼に「自宅で待つの?」と聞いてみたら、こんな答えが返って来ました。
「手術当日はまた、病院の前に行きます。何もできないけど少しでも近くにいてあげたい。だから、終わるまで病院の前で何時間でも待つ。絶対元気になる。祈りながら待ちます」
あぁ、そうか。そうだね、こういうところなんだね。
あからさまな仲良し夫婦でもない、そばで見ていてもわからない。
でも、途轍もない絆と愛情がこの人にはあるんだね。
夫婦って不思議です。
最初は全くの他人なのに、共に生きる間に、親子よりなにより強い絆になっていく。
彼の祈りは必ず届く。私もそれを信じて、遠くから一緒に祈ろう。