隣に繋ぐ手がある人生

2023年02月22日

先日、春に日差しが明るくなった佳き日に、私の大切な人たちが入籍しました。
明るい春の日差し。

たくさんの生き物達が目覚めつつあるこの季節に、スタートラインに立った二人。

本当におめでとう。

2人を見つめながら、ヴェルレーヌの詩を想い出しました。

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そうしましょうね?

愚者や意地悪い人たちが、私たちの幸せを妬んだり、

そねんだりするでしょうが、

私たちは出来るだけ高きにあって、常に寛容でありましょうね。

そうしましょうね?

「希望」が微笑しながら示してくれるつつましい道を、

楽しくゆっくりと私たちは行きましょうね、

人が見ていようが、または知らずにいようが、そんなことにはかまわずに。

暗い森の中のように恋の中に世をのがれて、

私たちの二つの心が恋の甘さ楽しさを歌い出すと、

夕ぐれに歌う二羽の鶯のように聞えるでしょうね。

さて世間ですが、世間が私たちにつらかろうと

優しかろうと、それが二人にとって何でしょう、

私たちを愛撫しようが、標的にしていじめようが、どうとも勝手にするがよい。

一番強い一番嬉しい絆に結ばれている上に金剛鋼の鎧を着ているのですから、

私たちは全てを追いのけ怖いものとて知らないでしょう。

運命が行末私たちのため何を用意しているか

なぞは考えずに、歩調を合せて歩きましょう、

手に手をとって、混じりっけのない気持で愛し合う人だけが持つ無邪気な心で、

そうしましょうね。

(原題:N’est-ce pas?, ヴェルレーヌ, 堀口大學訳, 新潮文庫より)

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生きていると、幸せも、困難も、同じようにふりかかってくる。

1人で乗り越えられないわけではない。

でも、2人のほうが、となりに、繋ぐ手がある人生のほうが、ずっと しあわせ。

おめでとう。若い2人の笑顔が、永遠に続きますように。

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